研究熱心なお客様と過ごした構造見学会!

2026年2月17日

みなさん、こんにちは!

本日は、先日開催いたしました現場の“今”を、お伝えする「構造見学会」をお届けしたいと思います。
おかげさまでほぼ満席のご来場をいただき、心より感謝を申し上げます。

春浅い2月半ば。
この日は風もなく穏やかで、薄手のコートが丁度いい陽気となりました。

情報があふれ、携帯で簡単に検索できる時代ではありますが、それでもなお「自分の目で見て確かめ、体感したい」と、足を運んでくださるお客様が多くいらっしゃることを、私たちはとても嬉しく、そして心強く感じております。

それではさっそく、当日の様子をご紹介いたします。

[お出迎えの準備]

家の「構造」と聞くと、どこか専門的で、小難しい話のような印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、実際に目で見ると驚くほど分かりやすいものです。柱や梁、見えなくなる部分の丁寧な施工を確認することで、“住まいの本質”がすっと腑に落ちます。

完成後には隠れてしまうからこそ、構造を見る価値があります。

[断熱材が入っている壁]

今回、皆さまが特に熱心に耳を傾けてくださったのが、住まい全体を包み込む断熱性能について。
外気の影響を最小限に抑える【団欒の家】の仕様を、実物を確認しながら丁寧にご説明させていただきました。

[標準仕様の断熱材]

断熱材というと、「厚ければ厚いほど良い」とおもわれがちですが、実は “厚みだけでは性能は判断できません”
断熱性能を比較する上で大切なのは、**熱抵抗値(R値)**という指標です。

  • R値 = 断熱材の厚み ÷ 熱伝導率(熱の伝わりやすさ)
  • 数値が大きいほど、断熱性能が高い

つまり、同じR値になるように比較すると、断熱材ごとの“本当の性能差”が見えてくるというわけです。

たとえば、「ネオマフォーム」と、一般的に住宅で広く使われている「グラスウール」を比較してみましょう。
ネオマフォーム60mmと同じR=3.0を出すために、グラスウールではどれくらいの厚みが必要かというと---

同じ性能(R=3.0)を出すために必要なグラスウールの厚み
グラスウールの種類熱伝導率必要な厚み備考
高性能グラスウール(24K)0.036約108mm一般的な住宅でよく使われる
高性能グラスウール(16K)0.038約114mmコスト重視の住宅で採用されやすい
一般グラスウール(10K)0.050約150mm厚すぎて壁に納まりにくい

つまり、ネオマフォーム60mmで出せる性能を、グラスウールで同等にするには“約2倍の厚み”が必要になるということです。

厚みが増えるとグラスウールの特性上

  • 壁の内部を通る配線・配管類による断熱材の欠損部や空隙の処理が難しい
  • 施工精度の差が性能に直結しやすい

といった課題も出てきます。
そのため【団欒の家】の壁断熱材には、安定した性能を確保しやすいネオマフォームを標準採用しています。

[二つのボード]

続いて、仕上げをすると隠れてしまう 壁下地ボード

一般的な住宅で広く使われているのは、黄土色の「通常の石膏ボード」。耐火性に優れ、室内の下地材として最も一般的なタイプです。
一方、【団欒の家】で標準採用しているのは、ホルムアルデヒドを吸着・分解する機能を持つ“ピンク色のボード”。見た目の色が違うだけでなく、室内の空気環境をより健やかに保つための性能が加わっています。
実際に現場で見ていただいたお客様からは、「こういう部分が見える状態で確認できるのは安心ですね」というお声をいただきました。
また、玄関に入った瞬間、「木の香りしかしませんね」とおっしゃった方もいて、構造材や下地材の選び方が、空気の質にも影響していることを実感していただけたように思います。

[構造もしっかりとご覧いただきました]

柱や梁の太さ、木材の組み方、金物の納まり、図面では分かりにくい部分も実際の現場では一目で伝わります。
「頑丈な造りなのがひと目で分かる」そう感じていただけたのは、私たちが大切にしている家づくりの根っこがまさに“構造”にあるからです。

[建て方:構造]

現代の住宅でありながら、どこか古民家のような力強さを感じていただけるのは、一本一本の材を見極め、適材適所で組み上げていく大工の技と構造計算に基づいた確かな設計があるからこそ。仕上げ材が貼られる前のこのタイミングは、家の“骨格”が最もよく分かる貴重な瞬間です。

構造の力強さと住まい全体を包み込む断熱性能を確認していただいた今回の見学会。骨組みの状態だからこそ伝わる安心感や、家づくりの本質に触れていただけた時間だったと思います。
現場では、これから外装や内部の下地、設備の配管など、家の“かたち”がより具体的に立ち上がっていく工程へ進んでいきます。

季節も少しずつ春へ向かい、桜の便りが聞こえる頃には、この家もまたひとつ表情を変えているはずです。
今年の桜は、少し早まるのでしょうか。それとも、ゆっくりでしょうか。

オーナー様を始め、皆さまからの「いつ頃完成しますか?」そんなワクワクした表情を未来に繋げつつ、最高の「完成お披露目」ができるよう、一棟入魂で引き続き現場を進めてまいります。
大切なお住まいを公開させてくださったオーナー様、そしてご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。皆さまとまたお会いできる日を、春を待つような気持ちで心待ちにしております✿

by MIYAKE

このページの先頭へ戻る