瓦屋根の葺き替えで屋根をリフレッシュ

2026年3月19日

屋根工事の記録

みなさん、こんにちは!

子どもの頃に食べた「瓦せんべい」。
せんべいという名前から想像していた味とはまったく違っていて、「美味しいけれど、これは本当にせんべいなのか?」と首をかしげた記憶があります。
そんな瓦せんべいの形は、その名の通り“屋根瓦”がモチーフ。思い返してみると、私たちが普段見ている瓦もまた、ただの「形」ではなく、きちんと意味や役割を持った建材なんですよね。

そんなことを思い出しながら、和田現場監督から届いた写真を眺めていると、ちょうど屋根のリフォームが本格的に進んでいる様子が伝わってきました。長く大切に使われてきた屋根だからこそ、職人さんの丁寧な作業が光る場面がいくつもあります。今回は、その写真とともに工事の流れをご紹介します。


棟から瓦を外していく様子

和田現場監督から届いた写真を見て、まず目に入ったのは棟の瓦を外している職人さんの姿でした。

[棟から瓦を外している様子]

棟(むね)は屋根の最も高い位置にあり、雨水の流れを左右に分ける重要な部分です。
ここから順番に瓦を外していくことで、下地の状態を安全に確認できます。

昔の瓦屋根では 「土葺き(つちぶき)」 という工法が多く使われており、瓦の下には土が厚く敷かれています。
瓦を外すと、その土が姿を現し、当時の施工方法がよく分かります。


大量に出てきた土のアップ

[瓦の下から出てきた土のアップ]

瓦を外すと、このように土がびっしりと詰まっています。
土葺き工法は、瓦を固定するためのクッションや接着の役割を果たし、さらに雨水を吸って拡散させる働きも持っています。

しかし、この土は想像以上に量が多く、30坪ほどの屋根で1〜3トンもの土が出ることもあります。
雨漏り改修では、この土を丁寧に取り除き、下地の状態をしっかり確認することがとても重要です。


土を撤去して下地が整った状態

[土を撤去し、桟木と瓦が準備された状態]

土をすべて撤去すると、屋根が一気に軽くなり、下地の状態がはっきりと見えるようになります。

その上に桟木(さんぎ)を取り付け、瓦を固定できる状態にしていきます。
桟木は瓦の位置を正確に保つための大切な部材で、施工の精度に大きく関わります。


瓦屋さんが瓦を葺き直している様子

[瓦が葺かれていく様子]

屋根工事では、瓦を「並べる」ではなく「葺く(ふく)」と表現します。
瓦を一枚ずつ重ねて雨水の流れをつくる、日本の屋根づくりに古くから使われてきた専門用語です。

現在主流の 「乾式工法」 では、瓦をビスや釘でしっかり固定するため、強風にも強く、メンテナンス性の高い屋根に仕上がります。
土葺きに比べて屋根が軽くなるため、建物への負担が減り、耐震性の向上にもつながります。


まとめ

今回の工事では、雨漏りの原因となっていた部分を中心に、
土葺きの撤去 → 下地の改修 → 新しい瓦の施工
という流れで作業を行いました。

  • 雨漏りの改善
  • 防水性能の向上
  • 屋根の軽量化
  • 建物への負担軽減
  • 耐震性の向上

写真からも、職人さんの丁寧な作業と、屋根が少しずつ整っていく様子が伝わってきます。
必要な部分だけをしっかりと改修することで、これからも安心して暮らせる屋根へと生まれ変わりました。

瓦の独特の形には、雨水を流し、重なり部分からの浸水を防ぎ、風から家を守るための工夫が詰まっています。
今回の工事を通して、その“形に込められた意味”を改めて感じる現場でもありました。


次回もお楽しみに

今回の屋根工事は、昔ながらの工法と現代の技術が交わる、とても学びの多い現場でした。
和田現場監督から届いた写真を通しても、職人さんの丁寧な手仕事や、屋根が少しずつ整っていく様子がしっかり伝わってきます。

次回も、写真とともに現場の変化をお届けしますので、どうぞお楽しみに。


今日のお庭シリーズ

[クリスマスローズ]

クリスマスローズは、冬から早春にかけて咲く貴重な花のひとつです。うつむくように咲く姿が特徴的で、花びらに見える部分は実は「がく」。 がくが長く残るため、色の変化をゆっくり楽しめるのが魅力です。寒さに強く、庭の静かな季節をそっと彩ってくれる存在でした。

[プリムラ]

プリムラは“春を告げる花”として親しまれ、ヨーロッパでは「春の妖精」とも呼ばれています。鮮やかな色が多く、まだ空気が冷たい時期でも元気に咲くため、庭に明るさを運んでくれる植物です。種類によって香りがあるものもあり、古くから人々に愛されてきた花のひとつです。

季節の植物には、その家が歩んできた時間や暮らしの気配がそっと宿っています。
工事の合間に見つけた小さな花々からも、N様邸の大切にされてきた日々が感じられました。

by MIYAKE

このページの先頭へ戻る