NEWその②…偽ブランド注意報、発令。

2025年10月15日

こんなにある⁉木の家の材料

「木の家っていいよね」と、考える人は多いようです。しかし、そこに使われる「材料」については知らない人がほとんどです。

「どうせ同じ木なんでしょ?」と思っていませんか?そこが落とし穴。工務店やメーカーによって、「木の家」に使われている材料は違い、大別すると「天然無垢材」と「集成材」があります。

『集成材』と『天然無垢材」の違い

『集成材というコピー商品』
– 木には本物である「無垢材」と、それに似せた「集成材」があります –

「集成材」とは

ラミナと呼ばれる挽き割った板材を接着剤で貼り合わせたもの。これを1本の柱や梁として構造躯体に使います。100年ほど前にドイツで生まれた材料で、日本の住宅に使われるようになってから、まだ十数年という歴史の浅い材料です。

[レゾルシノール系接着剤]

接着力が高く、水分の多いラミナでも強力にくっつきます。このため、施工後にラミナが乾燥し、収縮を始めると接着剤は剥離せず、弱いラミナの方が割れます。また、ほんの数年前まで、健康を害する可能性をもつ「ホルムアルデヒド」などを多く含んでいました。焼却処分時にもダイオキシンなど有毒な化学物質を発生させます。

[イソシアネート系接着剤]

レゾルシノール系接着剤の反省から、健康に配慮した材料として登場しましたが、今度は接着力が弱く、2002年にはドイツから、2005年には中国から出荷された集成材が剥離。しかし問題なのは両方ともJAS規準をクリアしていたこと。現在でも材料を認可した農水省と、確認申請を許可した国交省が責任の押し付け合い。補償の結論は出ていません。

「天然無垢材」とは

山や森で育った原木(丸太)から、使用する大きさに挽き割った材料。古来より日本の建築文化に深く根付き、現存する歴史的な寺社仏閣もみな天然無垢材による木造建築です。日本最古の木造建築物「法隆寺五重塔」など約1400年以上も立ち続けています。天然無垢材は、こんなにも耐久性のある材料なのです。

家だって、無添加素材で

『化学物質無添加の家で安心・安全』
– 食品の添加物は関心が高くても、住宅はまだまだ低いようです –


集成材の接着剤に含まれる化学物質などがシックハウス症候群の原因と言われています。
木(無垢材)は縄文時代から家づくりに使われてきた自然素材ですが、人間が生み出した工業製品の歴史は数十年。その安全性には不安が残ります。

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シーズン1その①はコチラ→木の家がなぜ良いか。
 次回→シーズン1その③…『異文化と日本』です!
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