<よしけん>暮らしを訪ねて

住まいの数だけストーリーがある。

■ 2018.12竣工 / 新築: Y様邸 ■

趣味と仕事を兼ねてよく温泉に行きます。たまには奮発して高級旅館にも泊まることもあります。
ただ最近は旅館の部屋で感心する事は皆無です。どうも安っぽく感じてしまうのです。そう感じるようになったのも今の家に住んでからのこと。この家に住んでから私の価値観は大きく変わりました。今はとても心地よい住まいに深く満足しています。木の手触りや足触りは心地よく、住み心地も良い。心地イイ家。出張などから帰るとまだ木の香りが仄かで、とても落ち着きます。今は秋ですが、これから冬になると裸足でも床暖のおかげでじわっと、ぬくぬくとあったかい。

お客様が来ると外装と家の中のギャップに驚かれます。外装はいたって普通。だけど中は別荘やカフェのようだなんて言われたりすると、嬉しくなります。

木の家を作るときに1番不安だったのは、自然のモノならではの何が起こるかわからないという事でした。キズや経年変化がどのようなものか想像できなかったのです。本物の木は扱いにくそうなイメージもありましたが、でもそんな思いは杞憂でした。小さなキズはもちろん出てきますが、住む上で問題は全くない。今は気にもなりません。

自分たちも歳をとります。家も愛着を持ってエイジングを楽しみたいと思っています。

今の住まいにあえて難点を挙げるとすると、落ち着きすぎて夜9時頃になると、もう眠くなってしまうことでしょうか。

November 21, 2020

■ 2018.5竣工 / 新築: S様邸 ■

旬の小松菜にかき菜、ブロッコリーや大好きなニンニク…
「採りたて野菜の味と香りを知ったら、もうこの家庭菜園は止められません!」
野菜の種を蒔き、芽が出て育てて、収穫したてを味わえる幸せ。
自分で育てた野菜だから安心。

「すぐご近所に畑の師匠もいるので、心強いんです!」

それまで畑仕事なんて、やったことも無かったのに、新しい場所でこんなにも色んな事を覚える事が出来て幸せですと、楽しそうにお話をして下さったのは、木の平屋のご新居で3年目の冬を迎えられるS様の奥様です。

畑仕事の合間にも庭のモミジや山法師、たわわに赤い実を付けたクロガネモチが秋を感じさせてくれる時間のようです。
“クロガネモチの木”は草花を好んだ森鴎外の旧邸にも植えてあった縁起のいい木なんです!とご主人様が嬉しそうに教えて下さいました。鮮やかな赤い実を沢山実らせ、3年目の庭にしっかり根付いている様子ときちんとお手入れをされている草花と共にお住まい全体が整っていました。

この秋には、ウッドデッキと物干しを新たに取付けさせて頂き、その使い勝手も併せて、お話を伺って参りました。
奥様いわく、ウッドデッキが出来てから、家事の動線が短くなりました。今迄は洗濯物を干すのに玄関から出て、外の物干しに行く動線だったのが、洗濯機からキッチンを横切るだけでデッキに干しに行けます。
そして、意外な便利さだったのは、買い物の荷物(特に重い物)をガレージからデッキに置いて、キッチン脇のサッシを開けて部屋に入れられちゃう事。デッキを取付けて生活を始めてみて、動線カットの便利さを発見しています。
太陽が降り注ぐ日には、デッキにシートを敷いて布団干しもしています。
我が家は、太陽熱で全室床暖房(ハイブリッドソーラー)が入っているので、野菜や果物をそのまま室内に置いておくと傷み易いという唯一の悩みがあったのですが、ウッドデッキを付けてから、デッキ下の日の当たらない所に野菜などを置いておくのに丁度いい場所が出来ました。
少し肌寒さを感じるようになった先日、取付けたばかりのウッドデッキに素足で出てみました。
「冷たい!!」
屋外なので当たり前なのですが、家の中での床暖房の温もりのある暮らしが普通になっていて、冷たい床の事をすっかり忘れていました。身体に優しい床暖房の有難さを、改めて実感できる機会にもなりました。
当たり前の大切さと共に、その暮らしも大切に育んで行けたらと思います。

クロガネモチの花言葉 … 魅力・寛容
広い心を持って受け入れてくれる魅力ある木なのですね。
ウッドデッキが、ご夫婦やご近所の方との憩いの場にもなりそうな予感がした秋の訪問となりました。
(写真は、S様ご夫妻と弊社社長との気の置けない時間のひとコマです)

November 11, 2020

■ 2017.2竣工 /大規模リフォーム: T様邸 ■

実家を住み継ぐということ

現在東京に家を買って生活している私は、T家の6代目長男として生まれました。
先祖代々守ってきた実家は、父が他界した後長い間母が一人で住んでいました。そんな母もついに介護施設でお世話になることとなり、実家には誰も住む人がいなくなってしまいました。ある日、誰もいない実家に帰ると愕然としました。家の周りの雑草が背丈ほどに生い茂っていたのです。まるでこのままでは廃屋となるかのように。。。

6代目としての私はあせりました。このままではまずい、「優しく、暖かい思い出につつまれた家が壊れていく。。。」この家を守り継いでいかなくては。。。

一方、東京生まれ東京育ちの妻と子供達は田舎の古い家には全く興味がありません。どうしたら喜んで田舎の実家に来てくれるようになるか、考え抜いた末に思いついたのが、“家族みんなが楽しく寄り添える、別荘のような場所をつくること”でした。

実家は私が5歳の時に父によって建てられました。けっして豪華ではありませんが庭もつくり、自慢の家だったと思います。そんな家で、私は愛情深く育てられました。幼なじみの正ちゃんたちと缶蹴りをしたのも、縁側に干した布団で昼寝をしておばあちゃんにおこられたのも、フォークギター片手に叫んだのも、妻を両親に紹介したのも、ぜーんぶこの家でした。考えれば家と一緒に育ってきたんだなと思います。

そんな私も還暦を迎えるにあたり、実家をリフォームして住み継ぐことにしました。少し疲れて時代遅れになっていたところに手を入れ、元気に生まれ変わってもらいました。


リフォームで元気になった実家には、実家別荘というスタイルかも知れませんが、我々家族が寄り添える場所として活躍してもらいたいと思います。「これからも大事に手を入れていくので、ずーっと家族みんなが心地よく寄り添える場所となって、慈しみ深く私たちを見守っていってね。」これが私の実家を“住み継ぐ想い”です。

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