無垢の暮らしを愉しむ『WEB見学会』

2020年6月15日

ようこそWEB見学会へ。

『わたしたちが買ったものは、
家だけではありませんでした』

そうおっしゃって下さったお施主様が、
その想いと共にこだわりのお住まいを
ご案内致します。
どうぞ、ごゆっくりして行って下さい。

実際にこちらのお住まいをWEB上ではなく、
ご自分の目で是非!見てみたいと言う方
ご対応いたします。
お問合せください。

玄関

玄関を見ればその家が分かると言います。狭さ広さではない事は言うまでもないので、玄関についてはあえて狭くお願いしました。大人数の来客はなく、広い玄関だと物置きみたいになりそうだったので郷の家の当初のプランより狭くして機能的な必要最小限にしてもらいました。玄関ドアは吉田社長(以下吉田さん…そんな関係性だったように感じます)オススメの高断熱の無垢のタイプを採用しました。その厚さと重厚感に満足しています。

腰掛板は耳付きで造作してもらいました。玄関を上がり腰掛板の下の部分はスリッパ入れと考えていましたが、お客様には温かい床でおもてなしをしたいのでスリッパは今のところ使っていません。

玄関収納
玄関を狭くした分、玄関収納を広めにとりました。靴だけではなく、コートや帽子などをおいています。以前のマンションでは、コートを脱いだらその辺に脱ぎっぱなしだったのが、今では帰ったらすぐに玄関収納でコートを脱いでハンガーに掛けています。

LDK


リビングには落ち着きを求めました。昼間に居る時間が少ないので、夜のひとときを愉しむためのスペースと考えました。西側の壁(写真左側)に普通は窓が入るはずですが、そこに窓を入れなかった事で今後、壁が色々と使えそうです。

塗り壁
吉田建設では標準仕様が珪藻土クロスです。ビニールクロスではなく紙製の良質なクロスとの事。以前はマンションで火鍋や天ぷらなどをした場合、その後しばらく匂いが残っていましたので、そうならないようにと吉田さんに相談したら、オススメされたのが珪藻土でした。モデルルーム(以下ソレイユ)も珪藻土で塗られている事を知り、内装の一部を珪藻土にしてもらいました。作業は熟練の職人さんにコテをラフに扱ってもらったり、妻はトイレや洗面所で櫛引きの模様を付けてもらったりしました。職人さんは面倒なお願いにも「せっかく塗るんだから、何か模様があった方が良い」と言って下さり、風邪で本調子ではないにも関わらず、色々と熱心に、そして気さくに対応して頂きました。
ある日、吉田さんからメールが届きました。そのメールには残念なお知らせがあると書かれてあります。何だろう?と思いながらメールを読み進めると、新築でふんだんに木を使っているにも関わらず、木の匂いがしないとの事。おそらくそれは珪藻土のせいではないか?という事でした。確かに見学会でよそ様のお宅を見せて頂いた時は強い木の香りがしていたと思います。ウチの場合は木の香りが微かに感じます。残念と言うより、そんな珪藻土の脱臭力に驚きです。住み始めて料理をしても匂いがこもらず、すぐに消えてしまいます。珪藻土は見栄えが良いだけではなく、実用性も兼ね備えていてオススメです。


階段
吉田さんの自宅を拝見させてもらい、ストリップ階段を知りお願いしてしまいました。家の雰囲気に合っていて空間も広く感じ、オススメです。自分が考えていたものよりも重厚な造りとなりました。

大黒柱
大黒柱と聞くと自分のイメージは丸太でした。ソレイユで見た大黒柱が角柱で、吉田さんも角柱が好きとおっしゃっていて、角柱でお願いしました。来客はその存在感に驚かれます。無垢材のコストパフォーマンスは圧倒的だと思います。1階の構造材を標準仕様の杉材から檜への変更を吉田さんから提案されました。変更はすごくコストアップするかと思いきや、全然そうではなくむしろ他の設備変更などと比べても安いと感じましたので、1階の構造材と大黒柱は檜へ変更しました。一般的に本物の木は高いですが、郷の家は無垢材をたくさん使っている割に安いと感じます。

灯り
照明については2011年のあの震災の時に価値観が変わったように思います。
計画停電で使ったロウソクのともしびはキャンプのランタンのそれと同じようなくつろげる灯りであり、街中では余計な照明が消されていても、いつもよりは薄暗く感じはしましたが、必要十分の明るさでした。
明かりというモノは明るくあるべきとしか考えていなかった当時の自分は震災が考えるきっかけになり、明かりではなく「灯り」が良い事を知りました。

煌々と照らすか、必要な所をほのかに照らすか。照明を使う時は夜が多いので、何も煌々と明るい必要はなく、どちらかと言うと落ち着いた明るさの方が自分にはしっくりくる事に気がつきました。

照明は一部、支給品をお願いし、快く取り付けて頂きました。リビングの天井に照明がなく、照明器具会社のプランナーさんには、明るさが心配と指摘されましたが照明の少なさが空間に陰のあるところを作り、その陰の部分がガラス製のシンプルな灯りを引き立ててくれると感じます。

それはとてもとても落ち着くスペースとなり、お香やロウソクをたいてくつろいでいます。夜に食事を終えてロッキングチェアに座るとすぐにウトウトしてしまいます。

DK

照明をできるだけ下に下ろしています。料理がとても美味しそうに見えます。見えると言ってしまうと妻から怒られそうなので、実際に美味しいという事で・・・。ダイニングとキッチンの天井に段差があります。キッチンは天井が少し低くなる。その見切り材に耳付きの木を使ってくれています。写真では見づらいですが、実際は良い感じです。小さな事ですが吉田建設さんはこういう細かい部分の仕事が丁寧で、予想が良い方に裏切られました。


椅子
前から憧れていた有名なYチェアーを揃えました。夢ハウス(吉田建設のビジネスパートナー会社)でも良質な椅子が買えますが、自分たちには少しゴツすぎました。木は大好きですがログハウス調にはしたくなかった。奮発して4脚、クルミやサクラのタイプで揃えました。やはり名作というだけはあり、気に入っています。生涯を添い遂げるつもりです。

キッチン


キッチンについてはそのリビングの家具と同じように考え、奮発して木のキッチンを入れました。タイルは当初、部分的に貼るつもりでしたが、吉田さんからは全面での見積もりが届きました。キッチンを全面タイル貼りにして正解でした。上の収納は壁をふかして間接照明を仕込んでいますが、壁のふかしも、ちゃんと木で丁寧に作ってくれています。さらにフランス料理店の厨房にあるようなキッチンハンガーも支給で取り付けてもらいました。下地も入れて頂き安心して使うことが出来ます。キッチンは明るくないと不便なので、リビングとは違いしっかりと照明は入れています。

パントリー
床暖房のメリットは多いのですがデメリットもあります。キッチンもギリギリまで床暖房を入れてくれたため、キッチンの下のほうの収納に入れた調味料や保存食料が床からの熱で少し温かくなってしまいます。ですので床暖房の入っていないパントリーは正解でした。広くはありませんが、整理整頓も出来てオススメです。

LDK+サンデッキ


郷の家のオプションのサンルームをカスタマイズしてもらっています。南面を生かすべく大開口の窓を入れました。断熱性を高めるためには窓が重要と何度も指摘を頂いていたので高スペックの窓を入れました。また、東や西には窓を極力入れませんでした。コストだけではなく断熱性や必要性を考えた上での判断ですが、東面や西面に窓がない家は少なく、少し不安でしたが、吉田さんにも理にかなっていると言われ安心してそうすることが出来て、今ではすごく満足しています。


空間
東や西は窓が入らず壁となることで、陰影がつき、空間のしまりが出たように思います。
サンルームとリビングの間に建具は入れませんでした。それにより同じ空間でありながら異なる雰囲気となっています。

植物
理由はわからないのですが、植物が好きになりました。家づくりをはじめてからです。さらに住み始めてますます植物が好きになっています。次々に増える観葉植物を見て、妻からはストップがかかっていますが、内緒で買ってしまい、その数は増え続けて、バレるたびに怒られています。木の家に住むという事は自然を愛でる事につながっているのではないかと考え、自分の行動を自己正当化しているこの頃です。

うす暗い家

うす暗い家にしたいと言ったら皆に反対されました。もちろん妻にも反対されました。日本では家の中は明るい事が理想とされているように思います。でも日本人は元々は暗い中に美を求めてきました。若いときに読んだ“陰影礼賛”という本の受け売りですが、自分は暗い中にあるほんのりした灯りを理想としました。以前のマンションでは天井に所狭しと照明がついていました。これから寝るだけの夜でも家の中が煌々とまぶしい位に明るく、自分には刺激が強すぎました。
ダイニングのペンダントライトは調光機能が付いています。住む前は使わないだろうと考えていたのですが、実際は灯りが少ない分、こまめに調光をイジっています。妻は最初こそ暗いと言っていましたが、しばらくして何も言わなくなりました。

トイレ

上置スペースがあると便利と考え、直前でしたが壁をふかして欲しいとお願いし対応して頂きました。ある日、現場へ行ったときに大工さんが声をかけてくれました。トイレの換気扇の位置はこの場所で良いですかと聞いてくれます。大工さんは見た目はちょい悪ですが施主の要望に少しでも応えようとする優しい方でした。

ニッチ
トイレにニッチの棚をお願いしていました。建築中の現場へ行ったときに、そのニッチがどうしてもイメージと違ったので、急なお願いとなりましたが作り直してもらいました。今はお気に入りスペースとなり、飾り物を飾っています。

洗面脱衣


この部分はこだわりがたくさん詰まっています。妻は洗面所にも自分専用のミニクローゼットを欲しがりました。普段着用だそうです。それを桐材で作ってくれました。その脇にはゴミ箱スペースと可変棚がジャストサイズで収まっています。さらにお風呂場手前左には穴が見えます。この便利な穴の正体は・・・

ランドリールーム

ランドリールームは洗濯物を干してそのまま収納できるように固定の物干し竿も用意。吉田さんのアイデアでランドリーシューターも付いています。お風呂に入るときに脱いで、洗濯物やタオルをそのままシューターへ落とし、シューターから洗濯機へ、さらにその後はガス乾燥(もっと普及して良いはずの主婦の強い味方)にかけるかポールで干すか、収納する動線まで完璧です。「何という事でしょう?」というナレーションが聞こえてきそうな出来映えです。

2階ホール



1階の床と2階の床は厚みが違います。1階はがっちりとしているのがよくわかります。2階は良い意味で繊細な感じ。木の家に住んでいるのを実感できます。作り付けのデスクには植栽が並び、さりげなく無印の照明でライトアップしています。自分のお気に入りです。朝昼は窓からの太陽の光で明るく、夜はほの暗い感じがこの斜め天井とよく合います。

2階の収納部屋
荷物で常に使わないモノは年月とともに増えていきます。整理下手な自分たちは収納スペースの量にはこだわりました。収納部屋は1階にもあり、各所に収納できるスペースを用意しました。今はまだまだ収納スペースが余っている状態ですが、いずれモノでいっぱいになってしまうと思います。普段は頻繁には開けないスペースなので床に桐を使用しました。郷の家では標準の赤松の床材から色々な無垢材に安価でアップグレードできます。

書斎


必要最低限から始めようと思い、デスクだけしか置いていません。照明も明るくないので夜は読書には向きません。早寝早起きの生活になりそうです。

植栽(2019.11.23)

撮影の日は雨。普通ならキャンセルするところを、雨の撮影も楽しめそう♪と言った事に、皆さんが頷いてくれました。お蔭で普段は撮れない特別な写真が出来上がりました。
「まさか、こんなに土いじりが好きになるなんて。」そう言って、手塩にかけて庭の手入れを惜しまないご主人。その姿を愛おしそうに、ほんの少し笑みを浮かべて眺める奥様の姿が目に浮かぶようです。(吉田建設:kogure)

心地よい


“心地よい”= 一言で言うと住み心地という事になるんだと思いますが、その一言で済ませたく無いというか。住み心地というと何となく機能性のほうが強い感じがします。落ち着けて住みやすい家みたいな。それだけじゃないと思うんです。
見たり触ったりが心地よく、もちろん居心地も良い。サラサラとザラザラの中間、無垢材は何とも言えないさわり心地です。あちこちの柱や床を「なでなで」していると気分も落ち着いてくるように感じるので不思議です。裸足でのさわり心地もまた格別で、冬はこれに床暖が入るとさわり心地と相まって最高です。乾燥したり、光熱費が気になったりしますが、床暖にはそれらのデメリットを上回る心地よいメリットがあります。
親たちは「長居したくなる」と言います。そういった心地よさが木にはあると思うんです。人間がこの世に生を受けてから、数十万年という長い年月を木と共に過ごしてきた愛着がDNAに組み込まれているからではないでしょうか。

家を建てる事は自分たちの生活を把握し、今後の生活をいかに想像できるかだと感じました。
本当に何が必要で何が要らないかを考える作業はとても重要だと思います。
自分たちの事は自分たちが一番よくわかっているはずなので。

規格住宅の郷の家はコストパフォーマンスに優れていると感じましたが、間取りプランはたくさんあっても、どうもしっくりこなかった。かと言って自由設計するほどアイデアがあるわけではないし、お金も心配でした。吉田さんは郷の家をベースに変えたいところをカスタマイズする方法を提案してくれました。○○設計(マルには私の名前が入る)とおだてられながら自分たちの考えを具体的な形にしていく所は僕は楽しかったし、やり過ぎると吉田さんがダメ出ししてくれるので大船に乗った気持ちで好き勝手を言わせてもらいました。

吉田さんは最初に、施主の想いについて、出来る出来ないかではなく、どうやったらできるかを考えますとおっしゃって頂きました。数多の要望に快く応えていただき、楽しんで家づくりが出来たことを感謝すると同時に、1年間の長きにわたり毎日のようにお付き合い頂いたメールのやりとりが無くなると思うと寂しくも感じます。

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