暮らしを訪ねて。~4年目のオーナ様より~

2020年6月28日


普段から飾らないA様ご家族の4年目の暮らしをお客様と共にご訪問させて頂きました。
大正12年生まれ(96歳)のおじいちゃんはご健在で、顔の色つやも良くこの日も元気にお出迎えをして下さいました。

気の置けない奥様がお家の中へ迎え入れて下さり、日頃の様子を屈託なくお話して下さいます。太陽熱の蓄熱床暖房は、冬は玄関に入るとふわっと温もりを感じます。1年を通せば、夏は家の中が涼しく、そして梅雨時は外がジメジメしていても家の中はカラッとしています。
冬の寒い早朝に起きてもパジャマ1枚で動けるのは、今迄では考えられなかったこと。家の中が常に暖かいと早起きは勿論、何をするのも全然苦じゃない事を実感。曇りがちなこの日(5/23)も床はほんのりと温もりが感じられました。家全体が温もりを保っていると床暖ではない2階の床まで温かさを感じ、カーペット敷きの部分は、「ホットカーペットじゃないですよね?」と聞いてしまう程、温かかった。

灯油の使用料は、農家さんの5人家族でかなりシャワーもふんだんに使うとの事でしたが、200ℓタンクで「12月に入れて、次は2月?いや3月だったかな?だから年に2回くらい」という奥様のお話にお客様は感心していたご様子。(400~500ℓ位か…)
それは、スタッフが燃料の年間使用量データをお見せしても、お施主様のお話に勝るものはないと感じます。また、3月の補給以降は、太陽熱でお湯をふんだんに作ってくれ、燃料要らずの為、次のシーズンの給油を忘れがちとおっしゃっていました。(^^;
冬は、本当に寒い朝だけLDKでファンヒーターを併用。夏のエアコンは、1Fリビングと2F寝室のを点けるだけというお話に部屋毎にエアコンを点けるのが当たり前の感覚だったが、この広さの家で2台で済むのには、お客様も驚かれたご様子でした。

キッチンに隣接している奥様の仕事兼家事室は、煮物などをしながらでも作業が出来るので本当に便利に使っていますとのこと。


またお母様と妹さんの法事が続いた時期は、カウンターのダイニングテーブルの横にテーブルを2台つなげると15人位が椅子で座れるので、座敷に座るより足腰が楽で便利に使えたようで、ダイニングからの繋がりの使い方も、フムフム…なるほどと感じられるお話でした。


玄関脇のパントリーも便利で、普段使いの洋服を吊り下げておけるのが、畳んでしまうより探す時も出す時も乱雑にならなくていいと。タンスの中から積み重ねてある服を出すのは、畳むのも面倒だし、家族が多いと気づけば泥棒が入った後のようになっていたりするという話に一同(大笑)。
農業の仕事柄、汚れものが多いので脱衣場などの水廻りが広いのはとても良かった。

トイレも広く取り、車椅子でも入れるようにしたが、おばあさんも妹も使うことなく亡くなってしまったのが残念だったと。トイレ、脱衣場、お風呂の繋がりがストレートなので、来客がある時はトイレが別れていた方がいいように思うが、歳を重ねてから色々な動作に時間が掛かるようになり、トイレで汚したりした際にユーティリティスペースが纏まっているのはいいと思う。たまに来る来客者の事を考えるか?そこに暮らす家族の暮らしやすさを取るか?では、我が家は日頃の暮らしやすさを取った。


ロフトは真夏でも窓を開けておくといい風が通り抜け、逆にロフトの方が涼しいくらいで昼寝が出来る。そして、床は勿論、手摺りなど、どこを触ってもベタつかずサラリとしているのが気持ちいい。普通だとフローリングは梅雨から夏場にかけては裸足で歩くとベタベタなのに、無垢の床の我が家は真冬を除いて裸足がサラッとして気持ちいい。


床のお手入れは?の質問に、最初はキズとかに神経を使ったが今では普通に掃除機を掛けクイックルワイパー、猫もいるので1Fは固く絞った雑巾で水拭きもしている。手入れに関しては住む前に思っていたほど全然、神経質にならなくていい。ベタベタの床より気持ちいい床で過ごせた方が、手入れをそれ程気にしないでいいのなら、断然サラリとした無垢の床がいい。


2Fに広いベランダが付いているが、この幅があると布団干しを広げて干せるからいい、ベランダに直接掛けるのだと、手すりを拭いたり手間がかかるので。

–住んでみて、こうすれば良かったと感じたこと–

吹き抜けがある事で、冬の床暖からの暖気を2Fまで運んではくれるが、音の漏れが気になるので旦那さんは塞ぎたいと言っておられた。階段室からでも暖気は行くだろうと…。(塞ぐことは可能です(^-^))


生活してみて2Fトイレのタンク上の手洗いは、やはり使いづらいと感じ、小さな手洗いがあっても良かった。


玄関からDKに入る引き戸は冬以外は開け放しの為、来客者が玄関で話をしているとDKが丸見えになるので衝立が置いてあり、息子たちは邪魔だから無い方がいいと言うが、やはりワンクッションおきたい感じ。今の衝立の高さが150くらいなので180くらいのがいいなぁと旦那さん。あまり高いと壁のようになってしまうけど…要は仕切っても良かったなぁとおっしゃっていましたが、ダイニングからの開放的なつながりが家全体の温かさ、涼しさ、使い方の工夫にも繋がっていると感じますが、これからの暮らしは、細かく区切ったスペースより広く使える間取りの方が、動線的にもスムーズに動けるのは確かですかね。

ご家族の形態や暮らし方が変化して行くのは、必然のことなのでこうすれば良かったは必ず出てきます。その変化に出来る限り対応可能なプランニングを心掛けていますが、暮らしてみて、こう言う風に出来るかな?!とか…些細な事でもご相談がございましたら遠慮なくご連絡下さい。\(^o^)/
今回の「暮らしを訪ねた時間」は、奥様を中心に沢山の経験談をお話し頂き、お客様も私たちも大変参考になりました。家に居る時間の長さから使い勝手の良し悪しを一番、感じておられるのはどこのご家庭でも奥様だと思われます。
A様の奥様は、全て包み隠さずユーモアを交えてお話をして下さいましたので、終始笑いの絶えないお宅訪問時間となりました。A様には、快くご対応を頂きました事に、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。

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